ドクターズアドバイス

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No.11 プールの季節です。水イボ対策どうしたらいいの?

脇やお腹に小さな硬いイボのようなものができた。

少しずつ大きくなって、掻いていたら周囲にいくつも出てきた。これは伝染性軟属腫ウィルスによる皮膚感染症・水イボが疑われます。

水イボは10歳未満の幼児に多く、通常大人には感染しません。

高温多湿の6月に患者数のピークがあり、プールで悩むことがありますね。小児皮膚科学会では、学校を休む必要はなく、プールなど肌の触れ合う場では、周囲の小児に感染しない配慮をするよう指示されています。

では、実際にはどうしたらいいんでしょう。

プールやお風呂の水でうつることはありません。

しかし裸の患部が直接触れ合ったり、患部に触れたバスタオルなどを介して人に簡単にうつります。水イボがある時は、タオルや浮き輪の共用は避けましょう。自分の手で触ったり掻いたりすることでも周囲に広がります。

小児科では、「2年くらいかかることもあるけれど、自然治癒する病気だから、大泣きさせてまでとらなくていいよ」と言われることが多かったように思われます。

しかしアトピー性皮膚炎の子どもが感染すると、あっという間に増えてしまいます。さらにアトピー治療薬のステロイド軟こうやプロトピックについては、薬を塗ると水イボが増える、塗らないとアトピーが悪くなる、と困ったことになります。

自然治癒を待つ間に他の人にうつさないためにも、増加の傾向(目安は5個くらい)が認められたら、水イボの数や年齢に合った積極的な治療を勧めます。

主な治療法は?

1.ピンセットで白い塊をつまんで取る。簡単だけれど、痛みが強く2〜3個の処理が限度。局所麻酔テープを貼ってから行うこともある。
2.液体窒素療法(アメリカでは第一選択肢)、液体窒素のある皮膚科でしか処置できない。
3.硝酸銀ペースト処置。硝酸銀をつけて乾かす。小さなイボには効果的、痛みはほとんどない。1ヶ月くらい色素沈着が残る。
4.ヨクイニン(漢方薬)内服で自己免疫を高めて治癒を早める。
5.その他

注意

水イボ部位を掻いて、トビヒ合併となっている時はトビヒの治療が優先です。水イボを除去した傷からトビヒが一気に広がることがあるからです。