蚊に刺されないために
1⃣蚊の発生を防ぐ
● 屋外に蚊の発生源となる「溜(た)め水」を作らないようにしましょう。
● 庭やベランダに雨水のたまったバケツやじょうろ、空き缶などがあると、蚊が卵を産み付けボウ
フ ラ(蚊の幼虫)が湧いて蚊が発生しますので、水がたま
らない場所に片付けましょう。
● なお、メダカを外の鉢などで飼っている場合は、たいていメダカがボウフラを食べ
るといわれています。
2⃣虫よけ剤を肌に使用し蚊に刺されるのを防ぐ
●網戸やピレスロイド系殺虫スプレーを使用し、蚊のいない部屋を作って、そこでこどもが過ごせるようにしましょう。
3⃣虫よけ剤を肌に使用し蚊に刺されるのを防ぐ
● 虫よけ剤の使用により、蚊の吸血を避けることができます。
● 蚊は虫よけ剤の有効成分を嫌うため虫よけ剤を塗った人には近寄りませんが、虫よけ剤で蚊が死ぬことはありません。
● 虫よけ剤は肌に塗った表面の近くでのみ効果を示すため、虫よけ剤を使用しても蚊は人の周りを飛び回ります。
● 一般的に有効成分が高濃度に含まれている虫よけ剤は効果が長く持続しますが、汗をかく、雨がかかる、水遊びするなどで濡れた場合は、より頻繁に塗り直しをする必要があります。
● 市販の虫よけ剤の有効成分は、イカリジン、ディート、ユーカリ油などです。
● 日本では、イカリジンは15%まで、ディートは30%まで認可されており、イカリジン5%とディート10%はほぼ同効果です。この2成分の詳しい説明は下を見てください。
● ユーカリ油は3歳未満は使用不可で、ディートはこどもの年齢により濃度や塗る回数の制限があります。
イカリジン
日本では2016年認可、安全性、副作用に問題なく、年齢制
限、回数制限なし。
ほとんどにおいもなく、合成繊維に対する影響もないため服やストッキングの上からもスプレーすることが可能です。
乳幼児に使用する時は、大人の手に取ったものを子どもの皮膚に塗りましょう。子どもから大人まで家族中で使用できて便利です。
イカリジンの高濃度製剤(15%)の効力は6~8時間です。朝、保育園や幼稚園に行く前に1回塗っておけば帰ってくるまで有効なことがメリットですね。
蚊成虫、ブユ(ブヨ)、マダニに効果があり、公園などのお出
かけには、これで十分です。
ディート
ディート10%未満の製剤の効力は1~2時間とされますが、塗り直しにより効力を保つことが出来ます。
高濃度(30%)の方が持続効果は高いですが、高濃度の製品は肌への刺激が強くなるため、年齢制限、回数制限があることに注意が必要です。
12歳未満の子どもは低濃度(12%)まで。6カ月未満は使用不可。2歳未満は1日1回、2~12歳は1日1~3回の回数制限があります。
多種類の虫(蚊、ブユ、サシバエ、アブ、ナンキンムシ、ノミ、イエダニ、マダニ、ツツガムシ)に有効なため海外旅行、山な
どのアウトドアにはおすすめ。
虫よけ剤を日焼け止めと併用する時は、先に日焼け止めを塗ってから、虫よけ剤を重ねます。