主な伝染病疾患の登校・登園の目安
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会
2023年4月改訂版より
感染症名 | 潜伏期間 | 主な感染経路 | 登校(園)基準 |
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新型コロナウイルス感染症 | オミクロン株では2~3日 | 飛沫感染 接触感染 |
症状がある場合は、発症日から7日間経過し、かつ、症状軽快から24時間経過した後。症状がない場合は、検体採取日から7日間(5日目に検査キットで陰性を確認した場合は5日間)を経過後。 |
インフルエンザ | 1~4日 | 飛沫感染 接触感染 |
発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過した後。幼児においては、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後3日を経過した後。 |
百日咳 | 7~10日 | 飛沫感染 | 特有な咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬による治療が終了した後。 |
麻疹 | 8~12日 | 空気感染 接触感染 飛沫感染 |
解熱後3日経過した後 |
流行性耳下腺炎 | 16~18日 | 飛沫感染 接触感染 |
耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫張が発現した後5日を経過し、かつ全身状態が良好となった後。 |
風疹 | 16~18日 | 飛沫感染 母子感染 接触感染 |
発疹の消失後 |
水痘 | 14~16日 | 空気感染 接触感染 母子感染 飛沫感染 |
すべての発疹が痂皮化した後 |
咽頭結膜熱 (プール熱) |
2~14日 | 接触感染 飛沫感染 |
主要症状が消失して2日経過後 |
流行性角結膜炎 | 2~14日 | 接触感染 | 感染のおそれがないと認められた後 |
急性出血性結膜炎 | 1~3日 | 接触感染 | 感染のおそれがないと認められた後 |
溶連菌感染症 | 2~5日 | 飛沫感染 | 適切な抗菌薬による治療開始後24時間以降 |
手足口病 | 3~6日 | 経口感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
ヘルパンギーナ | 3~6日 | 経口感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
無菌性髄膜炎(エンテロウイルスによる) | 3~6日 | 経口感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
伝染性紅斑 (リンゴ病) |
4~14日 | 飛沫感染 母子感染 |
症状が回復した後 |
ロタウイルス感染症 | 1~2日 | 経口感染 | 下痢、嘔吐が消失した後 |
ノロウイルス感染症 | 12~48時間 | 経口感染 | 下痢、嘔吐が消失した後 |
サルモネラ感染症 | 12~36時間 | 経口感染 | 下痢、嘔吐が消失した後 |
カンピロバクター感染症 | 2~5日 | 経口感染 | 下痢、嘔吐が消失した後 |
肺炎マイコプラズマ感染症 | 2~3週 | 飛沫感染 | 症状が回復した後 |
RSウイルス感染症 | 4~6日 | 接触感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
ヒトメニューモウイルス感染症 | 3~5日 | 接触感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
ライノウイルス感染症 | 2~3日 | 接触感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
パラインフルエンザウイルス感染症 | 2~6日 | 接触感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
エンテロウイルスD68感染症 | 3~6日 | 接触感染 飛沫感染 |
症状が回復した後 |
EBウイルス感染症 | 30~50日 | 接触感染 | 症状が回復した後 |
サイトメガロウイルス感染症 | 不明 | 接触感染 母子感染 |
症状が回復した後 |
単純ヘルペスウイルス感染症 | 2日~2週 | 接触感染 母子感染 |
歯肉口内炎のみであればマスクをして可 |
帯状疱疹 | 不定 | 接触感染 | 病変部が被覆されていれば登校して可。ただし水痘を発症する可能性が高い子どもの多い幼稚園、保育所ではかさぶたになるまで登園は控える。 |
突発性発疹 | 9~10日 | 接触感染 | 症状が回復した後 |
伝染性膿痂疹 (とびひ) |
2~10日 | 接触感染 | 制限はない |
ただし、すべての疾患に対し他者への感染防御は必要です