ドクターズアドバイス

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No.7 子どもを誤飲事故から守るために、今からやろう!安全点検!

年間6000件以上の時間外子ども電話相談を受けている病院のデータによると、相談の1番は、子どもの病気と手当(44.1%)、2番が誤飲(12.3%)と報告されています。 誤飲はよくあることなんでしょうか?
YES:0〜1歳の赤ちゃんは100%誤飲事故を経験しています。そんなはずないわ、充分気をつけているから大丈夫!と自信があるママほど事故発生率が高いデータがあります。 赤ちゃんは なんでも口に入れて確かめますね。24時間目を離さないことは不可能です。

子どもの視線で安全チェック

●寝返り〜はいはいの頃
(1歳未満、一番中毒事故の受診件数が多い年代です)

床や畳など低い位置の物に注意です。タバコ(タバコを燻らす姿は本当においしそう!真似したいですよね)や吸い殻、床の上のホウ酸団子や液体蚊取り、おむつかぶれの軟膏、冷蔵庫の扉から落ちたマグネット、床に落ちている10円玉、食べこぼしたピーナツ、つい、うっかり片づけ忘れはありませんか?

●つかまり立ち〜よちよち歩きの頃
(1〜2歳頃、身長80cmの子どもの手の届く範囲は1mと証明されています)

子どもの目線の高さに(1m以下)に注意です。トイレや浴室の洗剤、ポリタンクの灯油ポンプ、引き出しの中の防虫剤、鏡台の化粧品(マニュキュアも多い)、お菓子のビニール袋、ボールペンも口腔内を傷つける原因に。何でも物まねの時期、ママが触っている物には興味津津です。

●おおむね2歳以上
(高い場所にも注意が必要・行動範囲が広くなります)

頻繁に手にする3.9cm以下のおもちゃ、机や引き出しの大人がいつも飲んでいる錠剤、冷蔵庫の中のシロップ剤、流し台で漂白中のコップ、缶入りアルコール飲料(圧倒的に18時以後の受診が増えます。)飲みかけが出ていませんか?

危険は高さ1m以下、大きさ3、9cm以内

チャイルドマウス(乳児の口の大きさは直径3.2cm、3歳児は直径3.9cm)は、ピンポン玉くらいです。
ちなみに500円玉は2.7cm。
子どもがいる部屋の1m以下の高さに3.9cmより小さいものはありませんか?

もし誤飲してしまったら

まず飲んだものを確認すること、次は吐かせる?水や牛乳を飲ませる?

絶対に吐かせてはいけないものもあります。気管にはいると肺炎を起こす石油製品(灯油、マニュキュア、除光液、液体の殺虫剤など)食道の炎症をひどくする化学薬品(酸性、アルカリ性の漂白剤、トイレ用洗浄剤など)、けいれんを起こす可能性のある防虫剤(樟脳、ナメクジ駆除剤など)、食道を傷つける恐れのある尖った物(画鋲やホッチキスの針)。中毒110番では、吐かせたものが気管に入ることがあるため、家庭で吐かせることは勧めていません。

牛乳や水も飲ませることで症状が悪化する場合があります。吐かせてはいけない石油製品は牛乳や水をのませることで吐きやすくなります。タバコや吸い殻はニコチンが水にとけて体内に吸収されやすくなります。防虫剤も牛乳中の脂肪に溶けて吸収されやすくなります。一方、酸性やアルカリ性の化学薬品、界面活性剤を含む洗剤などは 水や牛乳を飲んで薄めた方が粘膜への刺激をやわらげます。

誤飲の1位はタバコ、タバコ誤飲の対応は?

タバコ誤飲の初期症状は、30分から4時間後に吐いたり、顔が青白くなり、よだれや冷や汗が出る、元気がなくなるなどです。吸い殻を入れた灰皿の水や、灰皿代わりにした缶ジュースの液体を飲みこんだ場合はニコチンが水に溶けだしており、大変危険です。吐かせてすぐに病院に連れて行きます。乾いたタバコや吸い殻を2cm以上食べた場合は、何も飲ませずにすぐに病院に連れて行きます。少量(2cm以下)の場合には、初期症状が無ければ1日様子を見て、異常がなければ安心できます。

緊急相談先は?

中毒110番072-727-2499(365日24時間対応)。
タバコ誤飲事故専用テープ方式電話 072-726-9922もメモしておくといいですね。